韓国の大手電子メーカーの間で未来の有力事業を求めてR&D(研究開発)競争が活発だ。サムスン電子に続き、LG電子も大型のR&Dセンターを完成。SKハイニックスはR&Dセンター建設に着手した。
研究開発競争の先頭を走るのは、年間R&D投資15兆㌆の国内トップ企業のサムスン電子だ。同社関係者は「現在、3段階の研究開発組織を運営している。1~2年内に市場に送り込める商品化技術を開発する開発チーム、3~5年後に未来有望技術を開発する研究所、未来成長エンジンに必要な革新技術を開発する総合技術院に研究開発構造を体系化した」と説明した。
まず、2013年6月に水原(スウォン)デジタルシティー内にモバイル研究所を完成させた。延べ面積30万8980平方㍍の27階建て。これまで地域別に散らばっていた1万人の携帯電話研究開発者が結集し、各種携帯電話の開発に取り組んでいる。同年11月には同シティー内に電子素材研究団地を建設した。サムスン電子ほか、サムスンSDI、第一毛織、サムスン精密化学、サムスンコーニング精密素材の5社が共同投資し、電子素材分野で世界トップを目指して本格的な素材研究に取り組んでいる。14年3月にオープンした華城(ファソン)部品研究棟は、メモリー、システムLSI、LEDの3事業部と生産技術研究所の研究者を1つの建物に集結し、部品事業のシナジー効果を高めた。最近、新たに1棟増やした。
15年末にソウル市瑞草(ソチョ)区に完成したサムスン電子の「ソウルR&Dキャンパス」は、33万平方㍍の敷地に地下5階~地上10階建ての建物5棟と、地下5階~地上8階建ての建物1棟の計6つの建物からなる広大な研究団地だ。7000人以上の研究者がデザインとソフトウエアを集中的に研究開発している。サムスンは現在、世界34カ所でR&Dセンターを運営している。
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