自動車の空気調節システム専門会社のハンオンシステムが、世界最大の自動車市場である中国攻略を本格化している。大連工場で現在、電気自動車の空調システムに必須の電動コンプレッサー(圧縮機)生産ラインを拡充中だ。2020年までに年間100万個生産をめざす。
ハンオンシステムは韓国最大の自動車用空調部品メーカー。全世界に40余りの工場を稼働中で、中国には13の工場を持つ。1995年から中国企業とFHTSという合資会社を設立し、自動車用空調部品を生産中だ。
特に、エアコンから冷気を出すための核心部品のコンプレッサーに強く、現代自動車やフォルクスワーゲン、フォードなどに供給している。昨年の売上高は5兆7037億㌆。空調システムの世界シェアはデンソーに次ぐ世界2位だ。
現在、本格的に取り組んでいるのは、既存のコンプレッサーとは違う電動コンプレッサー生産だ。中国が電気自動車の普及に力を入れているのに対応したものだ。
同社の現代自動車に対する売上比率は51%と高いが、THAAD(高高度ミサイル防衛システム)報復で中国内の韓国車が販売不振な状態のため、中国現地の企業との協力が必須だと判断。最近、中国南方工業集団公司(CSGC)の系列会社と合資会社を設立し、現地化を進めている。
CSGCは年商80兆㌆の大型国有企業で、中国最大の自動車メーカー長安汽車との合弁企業である長安フォード、長安マツダ、長安スズキなどを保有している。
つづきは本紙へ