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2018/04/13

<韓国経済>サムスン電子、第1四半期営業利益15兆㌆

  • サムスン電子、第1四半期営業利益15兆㌆

 サムスン電子の業績が今年も好調だ。同社が発表した第1四半期(1~3月)の連結決算(速報値)によると、営業利益が前年同期比57・6%増の15兆6000億㌆を記録した。過去最高だった前期比3・0%増で、記録を更新した。売上高は18・7%増の60兆㌆。4四半期連続で60兆㌆台に乗せた。営業利益率は26・0%で、前年同期比6・4㌽上昇した。

 好業績の要因は、DRAM(記憶保持動作が必要な随時書き込み読み出しメモリー)やNAND型フラッシュメモリーなどのメモリー部門を中心とするグローバル半導体市場の好況だ。

 事業部門別の業績は追って発表されるが、証券業界は半導体部門だけで11兆㌆を超える営業利益を計上したと推定している。半導体部門の営業利益は営業利益全体の4分の3を占めたもようだ。

 スマートフォン(スマホ)事業を主体とするITモバイル部門も、旗艦機種「ギャラクシーS9」の発売効果や旧機種の販売好調などで予想を上回る業績を収めた。

 ディスプレー部門は大手供給先である米アップルのアイフォーン最上位機種「X(テン)」の販売不振が続いている影響で、営業利益が大幅に減少したと予想されている。営業赤字を計上した可能性もある。

 半導体やスマホ事業に比べて振るわなかった消費者家電部門は、営業利益が前期比でやや減少したと推定される。サムスン電子関係者は「中小型OLED(有機発光ダイオード)需要の減少でディスプレー部門の実績が悪化したが、メモリー半導体が好調を持続しており、ギャラクシーS9の前倒し発売などの効果でスマートフォンの販売増加が予想を上回った」と説明した。


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