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2018/08/24

<韓国経済>サムスン電子、国家未来技術育成へ1兆㌆

  • サムスン電子、国家未来技術育成へ1兆㌆

    未来技術育成事業を発表するサムスン未来技術育成センター長(左端)ら

 サムスン電子は、「未来技術育成事業ビジョン」を発表し、2022年までに国家未来科学技術の育成のため約1兆㌆を投入し、基礎研究を支援する計画だと明らかにした。国内の大学と公共研究所などの1万人以上の研究者がこのプロジェクトの恩恵を受ける見通しだ。同事業は、大学や公共研究所と共に基礎科学研究の基盤を固め、創造的な研究を活性化する狙いがある。

 サムスン電子は2013年8月、サムスン未来技術育成財団(基礎科学)と未来技術育成センターを設立し、民間企業としては国内で初めて研究支援事業を推進。これまでに5389億㌆の研究費を支援してきた。

 研究費支援内容は、①基礎科学分野149件②素材技術分野132件③ICT(情報通信技術)分野147件の計428件。ソウル大学、KAIST(韓国科学技術院)、ポステック(浦項工科大学)などの大学とKIST(韓国科学技術研究院)、高等科学院などの公共研究所46カ所の機関から教授級1000人を含め7300人が研究に携わった。

 サムスン電子は今後も未来技術の育成事業を通じて、第4次産業革命の基盤となるAI(人工知能)、IoT(モノのインターネット)、5G(第5世代)移動通信などの技術支援を拡大する計画だ。また、技術とアイデアに対する特許出願と創業も支援する。


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