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2018/02/02

<韓国経済>LGディスプレイ、OLEDに3年間20兆㌆投資

  • LGディスプレイ、OLEDに3年間20兆㌆投資

 LGディスプレイは、2020年までにOLED(有機発光ダイオード)部門に20兆㌆を投資する計画だ。特に今年は9兆㌆を投資し、設備拡充に力を入れる。3年間の大型投資で、LCD(液晶表示装置)に依存している事業構造をOLED中心に改編し、売上高の40%に引き上げる。中国発のLCD過剰供給の長期化が予想され、そのリスクに対応する差別化戦略でもある。

 LGディスプレイは、昨年の売上高が前年比4・9%増の27兆7902億㌆、営業利益が87・7%増の2兆4616億㌆だ。営業利益が2兆㌆を突破したのは初めてだ。

 だが、第4四半期(10~12月)に限ってみれば、営業利益は445億㌆にとどまった。前年同期の9043億㌆に比べ95%減だ。ウォン高に加え、LCD価格が下落したためだ。40㌅のLCDパネルの価格は昨年1月の141㌦から今年1月には96㌦に下がっている。BOEなど中国メーカーが生産設備を本格的に稼働した影響が大きい。今年にはチャイナスターや台湾の鴻海などの設備が完工する予定で、価格はさらに下落する見通しだ。

 LGディスプレイは、このような状況変化に対応し、OLEDへの事業転換を急いでいる。韓相範(ハン・サンボム)副会長は「OLED部門への投資を蹉跌なく進め、関連市場を先導していく」と表明。金相敦(キム・サンドン)・最高財務責任者も「今年は未来への準備の一環として、OLED中心に9兆㌆を投資する。財務構造はこの数年間健全であり、有償増資は考慮していない」と語った。来年には中国広州に大型OLED工場が完工する予定で、生産力も拡大する。


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