LGグループの新会長に4代目の具光謨(ク・グァンモ)・LG電子常務が就いた。韓国の10大企業グループで4代目の総帥が誕生するのは初めて。資産総額4位(123兆㌆)のLGグループを40歳の若手が率いることになる。具会長は「これまでLGが培ってきた顧客価値の創造、人間尊重、正道経営という資産を継承し、発展させていきたい」とし、「変化が必要な部分は改善し、長期的な観点で成長基盤を構築することに全力を尽くす」と決意を述べた。
グループの持ち株会社であるLGは先月29日、臨時株主総会を開催し、具光謨氏を理事にする案件を承認。総会後に理事会を開き、具氏を代表理事会長に選出した。
LGグループは2003年に持ち株会社体制に転換し、LGがグループ全体を支配する構造となっており、具新会長は事実上グループの総帥になった。
具氏は5月20日に死去した具本茂(ク・ボンム)前会長の弟の長男。事故で息子を亡くした具本茂氏が2004年に養子に迎え、同氏の後継者として育ててきた。LGグループは、長子相続の原則を守り、財閥にありがちな後継者争いによる内紛がなかった。今回もこの原則に従い、叔父の具本俊(ク・ボンジュン)・LG副会長はLGグループの経営の第一線から完全に退くことを決め、年末の役員人事で退任する。
LG理事陣は当初、具氏に付与する職級をめぐり悩んでいた。財界内外の慣行などまで考慮すべき部分が多いからだ。年齢と経歴を勘案し、まずは副会長や社長に昇進するという予想が多かった。しかし理事会は、具本茂前会長の持ち株を継承して名実共にトップとなっただけに、これに相応しい会長昇進は避けられないと最終的に判断した。
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