サムスン電子が米サウスカロライナ州ニューベリーで建設していた洗濯機工場が完成した。当初3月予定の稼働を繰り上げ、本格的な現地生産に入った。早期稼働は、セーフガード(緊急輸入制限措置)発動などが予想されるトランプ米政権の保護貿易措置による被害を最小化するための先制的対応だ。
ニューべリーの家電工場で12日行われた完工式にはサムスン電子の金炫奭(キム・ヒョンソク)・CE部門社長、サウスカロライナ州のヘンリー・マクマスター知事らが出席し、テープカットを行った。
サムスン電子は、年末までに1000人を雇用し、年間100万台以上のドラム式などの洗濯機を生産する計画だ。北米市場全体に対する供給量の60%を担う見通しだ。米国法人の幹部は「すでに540人の従業員を雇用した。このうち90%がニューベリー現地で採用した人材だ」と強調した。
工場は米国の通商圧力を警戒し、昨年6月から建設を進めてきた。投資額は3億8000万㌦。工場建設発表から7カ月で早期完工し、稼働時期も2カ月早めた。
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