サムスン電子は、世界各地にAI(人工知能)センターを設置し、優秀人材と技術の確保に乗り出した。すでに韓国と米国に設置。今月に入り、新たに英国、ロシア、カナダに新設した。当面、これら5カ国をAIの研究開発拠点にし、軌道に乗れば設置国を拡大する方針だ。
今月22日にAIセンターの開所式が行われた英ケンブリッジは、英国のAIの有力頭脳が多数集まっている地域だ。それを反映するかのように、開所式にはAIの世界的権威とされるカラマニ・ケンブリッジ大学教授、半導体チップの設計会社ARMの設立者ヘルマン・ハウザー氏らが参加した。
ケンブリッジのAIセンターを指揮するアンドリュー・ブレイク博士は、マイクロソフト在職時から名声を馳せた人物で、AI基盤の感情認識研究で有名なマヤ・パンティジ・インペリアルカレッジ教授らと共同で研究を進める予定だ。
サムスン電子のAIセンターが設置されたカナダ・トロントとロシア・モスクワもAI研究の世界的権威が多い地域だ。トロントのAIセンターは、今年1月に米シリコンバレーに開設したAIセンターの責任者で音声認識の専門家のラリー・ヘック氏が兼任する。トロントは全世界のAI研究の中心地に浮上しており、サムスン電子は昨年にトロント大学と共同でAIラボを開設した。
つづきは本紙へ