SKハイニックスがメモリー半導体の需要増に対応するため、京畿道利川(キョンギド・イチョン)の本社敷地内に新工場を建設すると発表した。今年末に着工し、2020年10月の完工をめざす。第1次投資額は3兆4855億㌆。完工後、先端設備投入などを含めると15兆㌆規模に達する見通しだ。
今回の大型投資は、7月27日の臨時理事会で「未来の成長エンジン確保」のため決定した。同社関係者は「今回の投資決定は政府と地方自治体など利害関係者との意思疎通のなかで実現した点で意味が大きい。政府が推進する革新成長を通じた良質な雇用創出にも呼応した」と述べた。
新工場の敷地面積は5万3000平方㍍。製造する半導体製品の種類は市況の動向などを見極めて決めるが、プロセスの微細化に必要なEUV(極端紫外線)露光装置など次世代技術を導入し、中国メーカーとの技術格差を広げる方針だ。
SKハイニックスは世界最大規模の半導体工場M14に加え、今年下半期(7~12月)に完成する忠清北道の清州(チョンジュ)新工場M15、中国・無錫の生産法人のクリーンルーム拡張などを通じて生産能力を高めているが、さらなる拡大に踏み切った。同社関係者は「メモリー需要は継続的に増える見通しだが、供給が需要の増加速度に追い付いておらず、新規の設備投資なしには市場の需要を満たすことはできない」と説明した。
メモリー半導体はデータセンターとモバイル向けを中心に需要が堅調であり、AI(人工知能)をはじめとする第4次産業革命に伴い需要が拡大する見通しだ。
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