サムスングループが半導体に次ぐ次世代の稼ぎ頭と期待しているサムスンバイオロジクスは1日、単一工場として最大のバイオ医薬品工場の独自検証を終え、グローバル製造承認取得のためのGMP(医薬品の製造及び品質管理に関する基準)による生産を開始したと発表した。仁川市松島に建設された第3工場の生産能力は、第2工場に比べ20%増の18万㌔㍑。第1~3工場合計の生産能力は36万㍑で、スイスのロンザ、独ベーリンガーインゲルハイムを抜き、世界一になる見通しだ。
独創的な設計方式を適用した第3工場は、8500億㌆を投じて2015年12月に着工、昨年11月に完成した。地上4階建てで、ソウルの上岩(サンアム)ワールドカップ競技場の2倍の11万8618平方㍍の大きさだ。
バイオ医薬品工場は、完成後の生産開始に先立って、設計から設備・部品・文書・人材など生産に必要とされるすべての要素をFDA(米食品医薬品局)が認定するGMPに沿って独自に検証しなければならない。独自検証を終えれば、世界各国からの製造承認を取得するための生産を約2年間行い、製造承認を取得後に本格的な生産に入ることになる。
サムスンバイオロジクスは、独自検証で4500件の検証記録を確保した。金泰漢(キム・テハン)社長は「第3工場の生産突入は、サムスンバイオロジクスが名実共に世界最大規模のバイオ医薬品の委託製造(CMO)企業になったことを意味する。世界最高の競争力を基に、バイオ医薬品生産市場のパラダイム(枠組み)を変えることができるように努力したい」と語った。
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