サムスン電子は、世界初となる6400万画素のCMOSイメージセンサーを開発したと発表した。イメージセンサーは「電子の眼」に相当する半導体で、スマートフォンや車載カメラに活用される。下半期(7~12月)から量産化し、急速に拡大するイメージセンサー市場で主導権を握り、メモリー半導体に続き世界一をめざす戦略だ。
サムスン電子、ソウルの太平路(テピョンロ)本社ビルで、画素サイズを0・8㍃㍍(1㍃㍍は1000分の1㍉㍍)に微細化した超小型画素を適用したイメージセンサーの新製品2種を公開した。6400万画素の「アイソセル(ISOCELL)ブライトGW1」と4800万画素の「アイソセルブライトGM2」だ。GW1は、現存するモバイルイメージセンサーとしては画素数が最も多い。
イメージセンサーは、カメラのレンズを通じて入ってきた光を電気的デジタル信号に変換する半導体だ。6400万画素のイメージセンサーを開発したのは、サムスン電子が初めてだ。
画素はデジタル画像を構成する最小単位で、アイソセルブライトの場合は6400万画素で一枚の画像を形成する。画素数が多いほど、他のイメージセンサーよりも精密な画像を実現することができる。
画素の大きさが小さくなるほど光の損失と干渉が激しくなるが、今回の2つの新製品は分離膜を利用して光の損失を減らし、色の再現性を高める技術「アイソセルプラス」を適用。ノイズを最小化するDCG機能と自動焦点機能「スーパーPD」、フルHDスローモーション機能も搭載した。
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