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2019/03/15

<韓国経済>サムスン電子、次世代メモリー半導体を開発

  • サムスン電子、次世代メモリー半導体を開発

 サムスン電子は、速度の速いDRAMと電源が切れてもデータが消えないNAND型フラッシュメモリー双方の長所を結合した次世代メモリー半導体のe(埋め込み用)MRAM(磁気ランダムアクセスメモリー)の開発に成功し、量産を開始した。2002年に研究開発を始めてから17年で結実した成果だ。需要が急増しているIoT(モノのインターネット)基盤の各種ICT(情報通信技術)製品に主に搭載される見通しで、今後の大きな収益事業になると期待している。

 サムスン電子は、京畿道龍仁市(キョンギド・ヨンインシ)の器興(キフン)工場で量産品の最初の出荷を記念する行事を行い、ファウンドリ事業部戦略マーケティングチームの李相鉉(イ・サンヒョン)常務は「サムスン電子はeMRAMの開発によって、ファウンドリ(半導体受託生産)事業で成長する足場を整えた」と強調した。

 今回の内蔵型メモリー半導体製品のeMRAMは、メモリー半導体やコントローラー、通信用半導体などの様々な機能を持つ半導体をモジュールのように一つにまとめたシステムオンチップ(SoC)に装着される。電源を消してもデータが消えないNAND型フラッシュの特性を持ち、書き込み速度は既存の内蔵型製品(eフラッシュ)より1000倍速い。

 サムスン電子関係者は、「既存のメモリー製品と違い、ソフトウエアなどをアップグレードする際に既存データを削除する必要がなく、書き込み速度が画期的に改善した。また、電源が切れた状態でもデータを維持でき、別途の待機電力も消費しない」と説明した。


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