SK総合化学は、中国最大手の石油化学企業、中国石油化工集団(シノペック)との合弁会社である中韓石化が、湖北省武漢市にある製油会社の武漢分公司(武漢リファイナリー)を2兆2000億㌆で買収すると発表した。今回の買収で、中韓石化の原料の安定需給と製油・化学の統合運営によるシナジー効果が期待される。SK総合化学は「中国に初の製油設備を保有することになった。競争力強化に大きく寄与するだろう」と説明した。
SK総合化学は理事会を開き、中韓石化の持ち分比率(SK総合化学35%、シノペック65%)に基づき、武漢分公司の買収のための資金1870億㌆の出資を決めた。シノペック側の出資は3468億㌆。残りの金額は外部からの借入で充当する予定だ。
SK側は「今回の買収は、SKの工程運営と安全、保健、環境管理の能力を高く評価したシノペックの提案によって実現した」と説明した。今後、蔚山(ウルサン)工場の工程運営技術などを移植して生産効率を向上させ、精製・化学工場の統合でシナジーを最大化することになる。
SK総合化学関係者は「武漢分公司が位置する湖北省と近隣の4つの省すべてでガソリン・軽油・灯油の供給が不足しており、石油製品の販売も中韓石化の収益向上に寄与するだろう」と説明した。
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