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2019/05/31

<韓国経済>SKグループ、社会的価値を初めて測定

  • SKグループ、社会的価値を初めて測定

 SKグループが企業の「社会的価値」を金額に換算した結果を初めて公表した。今回明らかになったのは主要系列16社中、SKイノベーション、SKテレコム、SKハイニックスの主力3社。残りは順次発表する予定だ。社会的価値は、経営活動を通じて雇用創出や環境汚染の改善などの社会問題に貢献した成果を指す。SKグループは、崔泰源(チェテウォン)会長自らが社会的価値の重要性を訴えてきた。

 3社が昨年の企業活動で生み出した社会的価値は、SKイノベーションが1兆1851億㌆、SKテレコムが1兆6709億㌆、SKハイニックスが9兆5071億㌆と測定された。3社合計で12兆㌆を上回る。

 測定された社会的価値は①経済間接貢献成果(企業活動を通じて経済に間接的に寄与する価値) ②ビジネス社会成果(製品・サービスの開発、生産、販売を通じて発生した社会的価値) ③社会貢献成果(地域社会共同体に対する社会貢献活動として生み出した価値)の3分野に大別される。

 経済間接貢献の測定項目は雇用、配当、納税などで、ビジネス社会成果は環境、社会、ガバナンス部門を測定する。 社会貢献成果は企業の社会的責任(CSR)プログラム、寄付、構成員のボランティア関連実績を測定する。

 この測定項目に照らしてみると、SKイノベーションは経済間接貢献で2兆3241億㌆に達したが、工場稼働で出た温室効果ガスなどでビジネス社会に1兆1884億㌆の否定的影響を及ぼした。否定的成果も率直に公表したのは、「今後どうやって改善するのかが大事で、良くない結果もすべて公開せよ」との崔会長の指示によるという。


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