サムスン電子は、未来の成長事業として力を入れているAI(人工知能)分野の体制整備を進めているが、これまでに世界7カ所にAIセンターの設立を完了した。ここを拠点に研究開発を本格化するとともに、世界的な研究者獲得にも拍車をかけている。また、AI関連の特許保有が1万件を突破した。これは、世界の主要企業の中で3番目に多く、今後のAI開発で主導権を握れる水準だ。
AIの研究開発を強化するため、サムスンはAIセンターを相次いで設置。最初のAIセンターは2017年11月にソウルに設立。次いで、米国のシリコンバレーとニューヨーク、英国のケンブリッジ、カナダのトロント、ロシアのモスクワ、フランスのパリだ。
様々なAI研究に取り組んでおり、2020年までに1000人以上の高度なAI研究者を確保する計画だ。研究領域は、マシンラーニング(機械学習)、ディープラーニング(深層学習)、コンピュータービジョン、AR(拡張現実)、コンピュータープラットフォーム、データインテリジェンスなど多岐にわたる。サムスン電子関係者は「ディープラーニング、音声・映像認識、神経回路網アルゴリズム研究などのAI技術で新たな未来を実現できる」と語った。
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