各地で韓日の草の根市民交流が活発だが、最近では合唱団の韓日交流も目立つようになった。
埼玉県内の日本人主婦ら約70人で構成されたアマチュア女声合唱団「悠(はるか)」もその一つ。韓国出身の茂呂(もろ)順子さんが同合唱団の団長を務めていた98年、「両国とも素晴らしい歌がある。韓国人には日本の歌を、日本人には韓国の歌を伝えたい」との思いが実り、念願の韓国公演が実現したのだ。
茂呂さんたちの熱意を聞いた韓国のプロ合唱団「オラトリオ合唱団」が同団の招請という形で骨を折り、ソウルで共同公演が行われた。日本の歌曲のすばらしさに、盛大な拍手が寄せられた。
合唱団の交流は人数が多いため、練習や滞在費の負担が大変だという。夫や子供たちの理解・協力を得ながら地道に続けてきた努力が結実したのである。それから3年、今度は埼玉芸術劇場での「オラトリオ合唱団」との共同公演が行われた。
埼玉では先日、新設のW杯競技場がオープン。県民の間に韓国への関心が高まっていたこともあり、大勢の聴衆が集まり、韓日歌曲の合唱を楽しんだ。
韓日交流は多様に実施されることが望ましいが、主婦たちの交流もその一つで、大きな力になるだろう。(L)