人々の生活の質を高めることが経済学者の重要な役割であり、経済学徒は持てるものと持たざるものとの格差を縮めるため、情報の不均衡から是正する努力を傾けなければならない。
これは、今年のノーベル経済学賞に決まった米コロンビア大学のジョセフ・スティグリッツ教授(58)の信条だ。今年の経済学賞受賞者は3人で、ともに「情報の非対称性」に対する研究が評価された。
「情報の非対称性」とは何なのか。スティグリッツ教授は韓国人記者のインタビューに答えて次のように述べている。
一言でいえば、「一部の人が他の人より、より多くの情報を持っている」ということだ。このような情報の不均衡ないし不完全性が異なる経済的な結果を生む。公正なゲームをするためには、情報の不均衡を減らさなければならず、一定水準の政府介入が必要だ。
韓国経済に対しては「IMF危機を克服しながら、内部の力が強化された。半導体景気が不透明で米国経済が下降局面にあり多少困難であるが、時期と速度の問題であり、反騰には問題ない。」と高く評価した。
ノーベル賞学者のお墨付きではないが、基礎体力を強化しバランスのとれた政策運営を行ってほしい。(U)