秋夕（旧盆）の連休が終わった。通常は３連休だが今年は開天節（３日）の休みと重なったため４連休となり、民族大移動といわれる帰省ラッシュで韓国全土が大混雑した。

　ちょうど１週間前に韓国を訪れたが、その時も渋滞がひどかった。韓国の知人に聞くと、最近は１週間前に墓参りを終え、秋夕の連休時には旅行に行く家庭が増えているとのことで、それゆえの渋滞かと妙に納得させられた。

　デパートや量販店にとっても秋夕は一番の稼ぎ時で、テレビや新聞では連日派手な広告合戦が繰り広げられていた。民族伝統の名節ゆえか、不況にもかかわらず売上は昨年同期に比べ15％の伸びを示したとのことだ。

　品物より商品券を買っていく家庭も増えているとのことで、時代とともに秋夕の迎え方も変わりつつあることを実感する。

　また帰省先では、ちょうど秋夕時に行われた米大リーグドジャースの朴賛浩投手のシーズン15勝達成と、女子プロゴルファー朴セリのツアー５勝目のニュースが話題を独占したという。

　今年も様々な光景が繰り広げられたが、名節、伝統を重んじる韓国だけに「秋夕風物」の今後が興味深い。（Ｌ）