米国を襲った同時多発テロから10日がたった。犠牲者の家族や、いまなお安否が確認されていない人々のことを思うと胸が痛む。
現地からのルポを見ていると、あの人もこの人も星条旗を手にしている姿が目に付く。米国民はいま、星条旗のもとに結集し、この悲しみから立ち上がろうとしている。今回の事件で改めて国とは何かを考えさせられた。
周知のように、米国は移民の国であり、白人、黒人、ヒスパニック、東洋人と人種はさまざまだ。米国民はいるが、米民族いない。しかし、多民族が米国を支え、多様な文化の発展に貢献してきた。約200万人といわれる在米韓国人も、米市民としてしっかり地域に根付いている。
今回のテロ事件で、米国在住の女子プロゴルファー、朴セリは、米赤十字社に3万㌦を寄付した。チェリストのハンナ・チャンも、フィラデルフィアで犠牲者の追悼コンサートに参加するなど、積極的な支援活動を行っている。
こういった在米韓国人の活動は、自分たちも米国民だという意識の表れだろう。民族を超え、星条旗を手に連帯する市民の姿を見ていると、米国はどんな試練にも揺るがないと感じる。
がんばれ、米国、がんばれ在米韓国人。(N)