英語、国際会計、MBA(経営学修士)が現代ビジネスマンの必須アイテムだそうである。とりわけ英語は国際語として必要不可欠となっている。
コミュニケーションツールとしての英語の重要性はますます高まっているが、世界の言語が英語に征服されることに少なからず危機感を抱いている学者もいる。
韓国の世宗大学では、英語が国際社会で「一人勝ち」している国際言語環境に異を唱え、英語圏の人間のみが特権を享受できるような現在の状況は好ましくないと、新たな言語「ユニッシュ」の創製に取り組んでいる。
世宗大学といえば、韓国固有の「訓民正音」(ハングル)を創製した世宗大王を思い起こす。世界にはたくさんの言語が存在するが、アルファベットなどを複数の国が併用しており、ハングルのような固有の文字をもっている国は少ない。この世宗大王の気概を受け継いだ世宗大学が世界共通語の創製に挑むとは、聞いただけで胸が躍る。
「ユニッシュ」は、アルファベットを覚えるだけで、だれでも容易に習得できる言語をめざしている。例えば、「茶」は「CHA」と表記し、発音もローマ字式で簡単だ。世界主要16言語を組み合わせ、すでに4000語を作成しているという。
はたして、世宗大王のハングルのように普及するのか楽しみだ。興味のある方は世宗大学のホームページ(http://www.unish.org/)をどうぞ。(N)