韓日間の活発な交流を反映して、ハングルの案内パンフレットや看板を日本のあちこちで見かけるようになった。
最近の例では、羽田空港に乗り入れている京浜急行が、羽田から都心や横浜方面への道順などを韓国語で記した「アクセスガイド」を制作、全国の主な空港で配っている。W杯が1年後に迫っていることから韓国の空港やホテルでも配布するという。
デパートのハングル版売場案内はすでに数年前から登場しているし、韓国からの観光客向けにハングルの観光パンフを作っている自治体もかなりの数に上っている。パンフだけではない。最近は道路や施設案内の看板にもハングルを見かけるようになった。韓国からの観光客が多い福岡や別府など九州で特に目立っている。
もう4、5年前になるが、岐阜を旅行したとき、新穂高ロープウエイ乗り場のそばにハングルで登山支援センターと書いた看板を見たときはびっくりした。韓国人の登山者が増えていることへの対応らしかった。
「ハングル版」の登場は、スポーツの国際大会開催や韓国の都市との航空便就航、韓日の姉妹都市締結などもきっかけとなっている。いまはW杯を控えており、さらに新たなものが登場しそうだ。
言葉が通じない知らない土地に行ったときは不安Tにかられるものだ。そこにハングルの案内があれば心強いだろう。韓日交流の活性化に一役買う「ハングル版」がさらに増えることを期待したい。(M)