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2001/03/02

<随筆>◇日本上陸したヒュンダイ車◇

 「静かで、アタリが柔らかい。乗ってまず思ったのが静かな走りだね」―。ヒュンダイ(現代)自動車のセダン、「エラントラ」に試乗した日本の専門家の意見だ。

 年間280万台を販売、世界7位のビッグメーカーであるヒュンダイが日本にいよいよ上陸、今年初めから販売を開始した。世界197カ国に年間150万台が輸出され、特に米国では人気が高いが、日本ではまだ馴染みが薄い。果たしてユーザーは、どんな反応を示すだろうか。

 その先行指標となる試乗会が自動車専門雑誌の専門家たちを集めて済州道で行われた。その反応は、概して好意的で、「本当に日本車と変わらない。世界でもっとも日本車と似ているのでは」という見方が多かった。

 今回日本市場に投入されたのは、エラントラのほか、セダンとミニバンの魅力を融合した本格SUVの「サンタフェ」、7人乗りミニバン「トラジェ」の3車種。品質は日本車とほとんど変わらず価格は1割から2割安いのはやはり魅力的だ。

 駐日韓国企業の知人は、「ベンツやBMWのように都心でヒュンダイ車がたくさん走るのを見たい」と言った。今年の販売目標は5000台。「やはりヒュンダイ車はいい」と思われるほど日本市場に浸透してほしいものだ。

 ヒュンダイの日本市場進出と時を同じくして、世界4位のトヨタ自動車が韓国で販売を開始した。車の世界も韓日双方向時代が幕開けし、両国の距離はまた一歩近づくことになった。(Z)