欧州では、映画やテレビの多国籍合作が珍しくない。W杯共催効果でようやく韓日も共同制作がさかんになりつつある。
今月4・5の二夜にわたり、韓日合作ドラマ「フレンズ」が日本で放映されたが、韓国でも同じ番組が放映される。映画監督を志す韓国青年ジフン(ウォンビン)とデパートの売り子、智子(深田恭子)が旅先で出会い、国境の壁を超えて恋愛するラブストーリーである。両国のロケで互いの街の様子が紹介されたり、ジフンが軍隊に入って特訓を受けるシーンなどが盛り込まれ、なかなか興味深かった。
このドラマで韓国に兵役があることを初めて知った日本人も多いのではないか。クルマが右側通行だったり、列車の車内の様子など、普段知らない韓国社会がテレビを通じて目に飛び込んで来る。事情は韓国でも同じだろう。こういった、人々の何げない暮らしや風景を知ることが、相互理解を深め、相手国への親近感を強めていく。
2月末からはタレントの金潤敬がスマップの稲垣吾郎と共演するテレビドラマ「結婚の条件」(テレビ朝日系)が4回シリーズで登場する予定だ。映画でも、韓国の人気俳優チェ・ミンスと長瀬智也が共演する韓日合作の「ソウル」が話題を呼んでいる。
韓日合作が欧州のように話題にもならず、当たり前になる時代が来るといいのだが。(N)