ミニョドゥレ・スダ(美女のおしゃべり)」という月曜夜のKBS番組が人気を博している。どれぐらいの人気なのかは分からないが、少なくとも小生は気に入っている。何といっても、セクシーなコスチュームに身を包んだ世界各国のうら若き美女が毎週てんこ盛りで、目の保養には最適。
それに、タレント顔負けの美女たちのたどたどしい韓国語(中には流暢な美女もいるが)が微笑ましい。日本や欧米の洗練された美女もいいが、小生はむしろモンゴルとかベトナムなど後進国美女の頑張りに心惹かれる。しかしこれだけの美女を揃えるには、かなり厳しい審査があるに違いない。
番組は人気ギャグメン、ナム・ヒソク氏の流暢な司会で進められるが、パネリストの男性5名(いずれもタレントなどイケメン揃い)と美女の掛け合いがおもしろい。その日によってテーマが定められるが、例えば、「韓国男性のここが魅力」「韓国人がセッカチと感じるときは?」などなど。
「自国に帰って商売したら成功しそうなモノは?」という、我々も参考にしたいような設問に対しては――
1位:サムギョプサル(豚三枚肉の焼肉)
2位:四柱カフェ(占いカフェ)
3位:パッピンス(アズキ入りかき氷)
いかにも女性が選びそうなモノばかりだが、小生なら、タッハンマリ(鶏1匹丸煮)、カンジャンケジャン(カニの醤油漬け)は外したくない。豚肉やニンニクをいろんな野菜で包んで食べるサムパブという料理も昨今のヘルシー志向で受けるのではないかと思う。
美女の中には日本人の「サオリ」のようにタレントになったり、韓国の男性と結婚してそのまま永住というケースもあるようだが、先日、韓国男性に嫁いでいる日本人女性と会食の機会があった。彼女たちはこの番組出身ではないが、負けず劣らずの美女ぞろいで、いずれも熱烈な恋愛の末に結ばれて、今は韓国人の夫と幸せな生活を送っている。
韓国男性の魅力は?との小生の質問に、「逞しい」「行動的」「情熱的」という決まり文句に加えて、「分かりやすい」と来た。日本人男性の「優柔不断」「曖昧模糊」に慣れた日本女性にとって、自分の意思を言葉と行動で明確に示す韓国男性の「分かりやすさ」がハートを揺さぶるらしい。確かに韓国人は感情豊かで表現もストレートだが、しかし日本男子の端くれとしては穏やかでない。
「でも、感情的で激しすぎるって言う人もいるけど・・」「その激しさがまたいいの」。
ごちそうさま。
おおにし・けんいち 福井県生まれ。83-87年日商岩井釜山出張所長、94年韓国日商岩井代表理事、2000年7月から新・韓国日商岩井理事。04年4月、韓国双日に社名変更。