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2015/08/14

<随筆>明治期外交官・若松兎三郎と韓国:共生のための苦悩 第15回                                   大東文化大学 永野 慎一郎 名誉教授

◆伊藤統監と安昌浩の対話一致せず、安は韓国独立の必要性を強調◆

 伊藤博文統監と独立運動家・安昌浩の対話は続いた。

 伊藤:あなたは韓国三千里南北を巡回しながら講演しているが、その目的はなにか?

 安 :貴下が50年前に日本各地でやっていた事業を私は現在韓国でやろうとするのです。

 伊藤:我々東洋人同士がお互いに力を合わせてやらないと、白人たちにやられるのではないか。

 安 :東洋のことを言うならば、日本を頭と例えると、韓国は首であり、中国は体である。頭と首と体が一緒に着いているのではなく、お互いに信頼せず、不信感を持っているので、ばらばらになっている。


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