韓国には全国的に、否、世界的にも数多く口承されている<ジャンジャモッ(長者池)伝説>がある。これは韓国でも100編を上回る伝説がある中でも、最も広く多く伝承されている。私も子供の時から聞いて知っている。
昔ある村にケチな長者(富者)が住んでいた。ある日托鉢僧が訪ねてきて布施を願った。ケチで意地悪い長者は布施の代わりに牛小屋の糞を布施袋に入れて坊さんを追い払った。これを見ていた嫁が義父の代わりに謝罪しながら密かに白米を布施とした。僧はその嫁に家を出て自分に着いて来るよう言った。その通りに彼女は僧について家を出た。僧は彼女に峠を越えながら「振り返って村を見てはいけない」と言われた。約束はしたが、村に雷が落ちる轟音が聞こえ、その大きな音に驚いて彼女は振り返って村を見てしまった。
つづきは本紙へ