私の生まれ故郷では医療という観念は全くなかった。怪我をした部位にはヨモギの葉っぱを挽いてつける。桑の木の切れ目に火鉢を当てて、出る樹液を患部に付ける。風邪にはインドン蔓(忍冬)や麻の葉を煎じて飲む程度であった。うがいや手を洗う習慣など衛生観念もほぼなかった。ただ無病息災を祈るシャーマン儀礼による民間信仰があっただけだった。その私は、去る11月1日に心臓の冠動脈バイパス手術を受けた。
つづきは本紙へ
2015/12/11
私の生まれ故郷では医療という観念は全くなかった。怪我をした部位にはヨモギの葉っぱを挽いてつける。桑の木の切れ目に火鉢を当てて、出る樹液を患部に付ける。風邪にはインドン蔓(忍冬)や麻の葉を煎じて飲む程度であった。うがいや手を洗う習慣など衛生観念もほぼなかった。ただ無病息災を祈るシャーマン儀礼による民間信仰があっただけだった。その私は、去る11月1日に心臓の冠動脈バイパス手術を受けた。
つづきは本紙へ