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2016/08/19

<随筆>◇個の時代に◇ 金 珉廷さん

 1980年代、まだ日本文化は正式には輸入されていない時代だったが、漫画とアニメだけは別だった。テレビでは毎日、日本のアニメが流れていた。どんなアニメよりも人気だったのは変身物だった。女の子が大人になって、問題を解決する「ミンキーモモ」は絶大な人気を誇った。ミンキーモモは孤独なヒロインである。育てている親ですら、変身の才能に気づいていない。友達も気づかない。いや、誰にも本当の姿を気づかれてはいけないヒロインである。

 しかし、先日見た今どきのアニメは、その通りではなかった。「プリキュア」は変身物で、邪悪な一味から、世界を守るストーリーである。世界を守るのは、少女。ただその人数にまず驚いた。3人~5人で活動し、多い時には100人ほど集まって、敵に立ち向かう。一人で悩むミンキーモモのような、孤独なヒロインではなかった。

 この頃、娘は学校帰りに、よく友達を連れてくる。3人くらい近所の子がやってくるが、みんな水筒とおやつを持ってくる。私は小さい頃、友達を連れていくと母がおやつを出してくれたが、今は飲み物すら出す必要がない。子どもたちは「そろそろお腹がすいた」と言って、テーブルに自分たちの持ってきたものを並べてシェアする。夫や近所に聞いたら、自分たちの世代は何も持たずに遊びに行ったそうだ。ふむふむ。日本も20~30年前は、おやつを持たずに遊びに行ったのか。時代が変わったんだ。今は女性も働く時代だ。だが、時代が変わったのに、韓国では、子どもは手ぶらで友達の家に遊びに行く。この違いは何だろう。


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