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2018/08/10

<随筆>◇蘆花記念館と安重根の墨書◇ 呉 文子さん

 京王線の蘆花公園駅に降り立つと、公孫樹並木が道路の左右に広がっていて陽光を浴びて眩しいばかりだった。その通りをしばらく歩くと左手に世田谷文学館が見え、まもなく閑静な高級マンション街が続き、やがてめざす「蘆花恒春園」に着いた。門をくぐると波模様に掃き清められた美しい庭が目を惹く。


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