米国の韓国人2世、ミン・ジン・リー氏が小説『パチンコ』を出して米国でベストセラーとなり、大きな話題を呼んでいる。7歳で米国に移民してイェール大学を卒業し、ジョージタウン大学ロースクールで学位を取って弁護士を務めた後、作家として登場したエリート作家である。それが映画化される予定。
韓日併合1910年代から1980年代までの、4代にわたる植民地と在日の生活史である。しかし、政治史的な理念、反抗などではない。また、親日と反日が前提ではない。いまの親日反日をはるかに超えた小説である。
苦難の時代を生きてきた平凡な庶民の暮らしを誠実に描いている。平凡でありながら事実に基づいて高度な表現方法を感じる。トピックを持って話を始めるが、ストーリーに重要な部分が省略されている。それは不親切な叙述ではなく、読者に想像させる。
『パチンコ』を読みながら、私は小説を書く小説技法などを勉強した高校時代に戻ったような思いをしている。
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