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2020/11/27

<随筆>◇伯母の告別式◇ 康 玲子さん

 この秋、母方の伯母が92歳の生涯を閉じた。私が子どもの頃、ずいぶん可愛がってくれた伯母である。最近は無沙汰をしていたが、もう一度会っておくべきだった。そう思いつつ告別式に出かけた。式は滋賀県野洲市のある教会で、コロナのこともあり少人数での開催だった。

 身内びいきで申し訳ないが、伯母はおしゃれで聡明で、洋裁が得意。字も達筆で、ペン字だけでサラサラとしたためた年賀状を毎年送ってくれる。家事も完璧で料理も上手。私の母とは姉妹なのに大違いだなと子どもの頃から思っていた。

 伯母は大阪で生まれ育ち、結婚して岐阜県に住んでいた。私の両親も両親のきょうだいも皆クリスチャン。伯母も大阪・岐阜で在日大韓基督教会に通っていた。岐阜教会で過ごした期間は長かったが、76歳の時、一人娘の近所に住まうため野洲に引っ越した。


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