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2020/12/11

<随筆>◇コロナ禍中の研修旅行◇ 呉 文子さん

 秋も深まった晩秋の11月9~10日にかけて、大韓老人会日本東京支部の研修会を熱海で開いた。運悪く私は右脚をかばいながらの参加。まさに老人であることを実感せざるを得ない研修旅行となった。大韓老人会は韓国最大の老人会で、会員数は300万人とも言われ、老人福祉の増進と会員相互の親睦や協力をはかるために活動している会である。

 研修会の初日は、李清吉会長の基調講演をもとに、日本東京支部が結成されて5年、コロナ禍のなか活動の展望が見えず、この状況でどのように会を運営し、また会の目的をどのように会員に浸透させ、会員を増やしていくかなど、多岐にわたって議論した。現在65歳以上の在日高齢者は12万6000人ともいわれ、1世は90歳以上になり2世も私のように80歳台になっている。その他、朝鮮半島にルーツを持つ日本国籍者を含めると在日高齢者は数値以上に多くなる。


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