長く日本で文化人類学の研究を続けられた崔吉城・広島大学名誉教授/東亜大学教授がお亡くなりになった。謹んで哀悼の意を表したい。
2カ月に及ぶ闘病中、昏睡と覚醒を繰り返されたそうだが生きることへの希望を淡々とフェイスブックに書き残されている。夫人への気遣いや、韓国新大統領への期待、プーチンへの怒り、お好きな果物を召し上がった時の喜びなどが短い言葉でつづられている。亡くなられる直前に書かれた二つの文章が心を打つ。
「ここ久留米ではカササギの鳴く声がカッ、カッ、カッと聞こえる。よい予言の訪れを感じさせる朝である 」
故郷・楊州の子供の頃を思い出されていたのかもしれない。
つづきは本紙へ