ミン・ジン・リーの小説『パチンコ』がドラマとなり、世界中の人々が「ソンジャ」とその家族の物語にくぎ付けとなった。1920年代、韓国の海街から1989年、バブル当時の東京まで再現されている。日本語と韓国語と英語がまじりあい、どのシーンも見ごたえ充分だ。最終話では在日の女性たちが登場し、自らのことを語り、物語にさらなるリアリティーを与えてくれる。
一方、在日1世のリアルな物語を描いた一冊が先日発売された。『くやしさをバネに~チョン・ファシンのめくるめく人生』(書肆侃侃房)は、チョン・ファシンという一人の女性の物語だ。
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