子どもの頃、祖母は叔母の家にいて、遊びに行くと必ずご飯をすすめられた。ご飯時でなくても、お腹いっぱいでも、とにかく食べなさいと言われ、お代わりも無理強いされる。閉口したものだ。
大学生になって、同じ在日の友人たちに多数出会った。そんな祖母の話題になると、皆が皆、うちのハルモニも同じだと言うのが面白かった。
おばあちゃんは昔戦争の時に食べるものが無くて苦労したからなぁ、とは当時の父の説明だが、どうもそれだけではない。祖母が故郷で身につけた文化が反映されているような気がするのだ。
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