「私の視点」欄に掲載された「外国人に地方参政権を」(朝日新聞5月31日)は思いのほか反響を呼んだ。その対応に追われていた頃、記事を見たある高校生から会いたいとメールが届いた。ちょうど調布市「たづくりまつり2022」の最中で、中村哲氏の「荒野に希望の灯をともすとき」の上映会が予定されていたので、その会場で会い一緒に観た。映画は、家庭も病の我が子も省みることなく、アフガニスタンに生涯をささげた中村哲氏の35年の軌跡を追ったもの。
アフガニスタンの人々が自分の力で農地を耕し、家族が笑顔で食卓を囲む日常を取り戻すこと。そのためにアフガニスタンの人々と共に井戸を掘り、無医村の街に病院を開設するために奔走する。ゆるぎない一途な使命感と精神力に畏敬の念を禁じえなかった。
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