シルクロード美術展で見たソグド商人の墓、「石床屏風」の故人の一生を描いたレリーフを見てこの民のしなやかな国際交流のあり方に興味を抱きあれこれと調べている。
5世紀~8世紀にかけてシルクロード全域をラクダ隊商で往来し、居住拠点をあちこちにつくり商業ネットワークを構築したペルシャ人種のソグドの民。唐の長安にも多数住んでいてその君主たちの政治的・文化的顧問として活躍し、中国では商胡(しょうこ)、賈(ここ)などとよばれた。原郷はシルクロード西端のソグディアナと呼ばれる地域(現在のウズベキスタンの辺り)の遊牧民であったが、生産力に限界があり東方を目指し交易を始めたのが5世紀。
つづきは本紙へ