コロナでマスク着用になってから3年。ちょうどコロナの年に入学した二女はこの3年間、学校でマスクを外すことはなく、マスクをしていない友達の顔はよくわからないという。今年一年生となった長男も同様である。常にマスクをしているから、マスクがない顔に違和感を覚えるようだ。
先日、二女を連れて、歯医者に行った。
「ここはどう?痛い?」と医師が聞く。
二女は「大丈夫です」と、ほぼ聞こえない声で答える。
「ぜんぜん聞こえないよ」とすかさず私が入る。
「大丈夫」
やはり蚊の鳴くような声である。
「なんでそんなに声が小さいの?」と尋ねても、二女はほほ笑むばかり。
歯医者を出てから、やっと二女が本音を吐いた。
つづきは本紙へ