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2024/05/10

<随筆>◇我が立つ前に差別なし◇海龍 朴 仙容 相談役

 知人からソウルの高麗大学「虎瞳会(在日韓国人本国留学生会)」の50周年記念誌の案内があった。高麗大の沿革と在日留学生の本国体験記が載る。「自由・正義・真理」をうたう高大の校歌が良いし、在日OBの卒業後の多様な活躍も載っている。在日青年の本国体験資料でもある。校歌の良さは我が母校(拓殖大学)も負けてない。日本に併合された時代、朝鮮半島には日帝の国策会社「東洋拓殖株式会社」があった。東拓と呼ばれて悪名をとどろかせた。その暴挙・非道を知らない韓国人はいない。従い「拓殖」を冠にする我が校の印象は最悪。ただ勇ましいだけの拓大、それが未だに払拭されてない。虎瞳会の50周年記念誌を読みながら、そのことが胸を痛める。


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