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2024/06/21

<随筆>◇牛頭天王と蘇民将来◇板井一訓さん

 京都の祇園祭りが近づいてきた。コロナなどで祭りを楽しむ気分になれなかったが、今年は見れるだけ見ようとその気満々。私は小学校を4つも変わった転勤族の子供だった。住んだ地域の祭りではいつも、疎外感と羨望感の間で指をくわえていた。神社とその由緒を知ることは好きだが、祭りは嫌いの感覚はその後もついてまわり、大人になっても祭りを見に行くことはほとんどなかった。


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