年に数回、高校や大学に招かれ、生徒や学生を対象に在日朝鮮人、韓国人の、ひいては在日外国人の人権問題について話をさせていただくことがある。
そんなとき、必ず持って行って披露するのが子ども用の韓服だ。30年以上も前、娘たちの1歳の誕生日祝いに着せた小さなチマ・チョゴリは白地に赤や青の切り替えがあり、大きな鶴の刺繍も配されたもの。袖はセットン柄(伝統のしま模様)、裾やコルム(リボン状の紐)には金箔(きんぱく)の型押しも並んでいる。もう1着は3、4歳用、明るいピンクとショッキングピンクを取り合わせ、やはり刺繍が施されたもの。どちらもシオモニ(姑)が買ってくれたものだ。パジ・チョゴリも男の子のいる友人から1着譲り受け、お見せする。どれも古いものなので、2年前に韓国で買った新しいチマ・チョゴリ1着も仲間入り。こちらは原色ではなく現代風のパステルカラー、これもまた可愛い。
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