移動電話で韓国最大のシェアを誇るSKテレコムとSK新世紀通信が来年1月に合併、世界10位内に入る大型移動通信会社が誕生する。両社は社長団会議を開いてこのような合併日時を決め、来月中に統合推進委員会と統合経営事務チームを構成する。統合後の名称はSKテレコムで、加入者数が1375万人に達し国内シェアは50%を超すことになる。
業界トップと4位の合併で誕生する統合法人は、昨年基準で総資産11兆2000億ウオン、3兆売上高7兆8000億ウオン、従業員数7000人にふくれあがる。
特に、移動通信加入者数が一挙に1400万人近くに増大、国内シェアは50・45%(SKテレコム39・14%、SK新世紀通信11・31%)に拡大、第2位のKTF(シェア34・34%)、LGテレコム(同15・21%)を大きく引き離すことになる。
SKテレコムはすでに99年にSK新通信を引き受けたが、現行の法人税法で株式取得後2年が経過する前に合併する場合、高い税率の清算所得税を払わないため合併作業が先延ばしされていた。
韓国は世界5位内に入る移動電話普及大国であり、インターネットの急速な普及に伴い情報通信は国民的に慣れ親しんでいる最有望産業だ。それだけにSKテレコムとしては、今回の合併で業界での基盤を固め、映像送信なども可能な次世代移動電話での主導権を握りたい考えだ。
特に、次世代通信ネットワークとして最有力の無線インターネット分野は世界的にも有望分野であり、世界的な競争力を持つ企業に成長することをめざしている。NTTドコモがeメールを可能にしたiモードで急成長したが、SKテレコム関係者は、「無線インターネット中心の新規市場開拓に積極的に乗り出して、現在売上の2・3%に過ぎない同分野の売上比重を2005年には20%に引き上げる計画だ」と明らかにした。また、データだけでなく、映像などの高速送信で世界市場を席巻したいとの野望を抱いている。
合併効果も大きく、①端末機共同購買と流通網統合などのマーケティング部門で1兆ウオン②流通網統合と投資減少で1兆5000億ウオン③IT(情報技術)システム統合費用減少で3000億ウオンなど3兆ウオンの費用削減効果が期待できるとしている。