金大中大統領は12日、10泊11日の欧州歴訪を終え帰国した。英国、ノルウェー、ハンガリー、フランスを歴訪、欧州議会での演説の後、ロマーノ・ブロディ欧州委員会委員長との会談で韓・EU首脳会談の定例化に合意した。金大統領はノルウェー・オスロでのノーベル平和賞創設100周年記念シンポジウムで昨年の受賞者として演説し、平和を訴えた。今回の歴訪の最大目的は、投資誘致や輸出など欧州との経済関係の強化にあったが、建設・プラント受注やIT輸出、投資誘致など100億㌦以上の成果をあげた。
金大中大統領は最後の訪問国フランスのストラスブールにある欧州議会で演説、「いま全世界の人々は平和と安全を渇望している。戦争とテロのない平和と安全はこの時代を生きる私たちに与えられた時代的課題だ」と述べ、「韓国と日本で開かれるワールドカップ大会を世界平和と人類の安全を実証する平和の祭典にしたい」と述べた。
金大統領はまた、米国一辺倒の輸出依存を減らし別途の活路を探していると述べながら、「東アジアとEUのような大きな市場間のより活発で規模の大きい交易と投資の交流が促進されなければならない」と力説した。
欧州議会の演説はアジアの元首としては初めて。衛星放送・ユーロビジョンを通じて11カ国語で欧州全域に生中継された。また演説には欧州議会の議員とEU執行委員会の高位人士ら700余人が大挙参加する盛況ぶりで、韓国重視の姿勢が窺われた。
ブロディ欧州委員会委員長との会談では来年9月にデンマークで開かれる第4回ASEM(アジア欧州首脳会議)時から韓・EU首脳会談を定例化するとともに、双方間のパートナーシップ強化に合意した。また、対北朝鮮和解・協力政策に対する支持も取り付けた。EUと定例的な首脳会談を持つのは韓国が7番目。