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2002/11/22

<総合>「未来を走る夢の車」アピール

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    華麗なソウルモーターショー。2万8000平方㍍の広大な展示面積で130にのぼる最新鋭車種が技術と性能を競い合うクルマの祭典だ(ソウルのCOEX)

 韓国最大の「2002ソウルモーターショー」が21日からソウルの総合展示場KOEXで始まった。「自動車!もうひとつの夢」をテーマに29日まで9日間開かれ、国内外80万人の観覧客と5000人のバイヤーが訪れる。世界自動車工業協会(OICA)が公認する韓国最大のモーターショーだ。前回の99年から3年ぶりの開催となる今回のソウルモーターショーには11カ国から192社が出展、2万8000平方㍍の展示面積に最新乗用車、商用車、特装車、各種部品などを展示。特に、各社とも技術の結晶体であるコンセプトカーを大挙出品、「未来を走る車の総出動」と話題を呼んでいる。20日にプレス公開され盛りだくさんのイベントもあり、華やいだ雰囲気につつまれていた。

 今回出展したのは、完成車19社(乗用車7社、商用車8社、電気自動車4社)、自動車部品148社、自動車用品25社で、過去最大の規模だ。ソウルモーターショー組織委員会は、今回は特に消費者に未来自動車に対する夢と希望を抱かせるモーターショーをめざし、その華となるコンセプトカーづくりに各社とも心血を注いだという。

 韓国トップメーカー、現代自動車の乗用車展示スペースは2000平方㍍の大きさで、21種類のクルマを展示。先端技術力などをアピールしている。

 現代自のコンセプトカーは、クーペ型の「HIC」。グレンジャーGXをベースに国内の南陽技術研究所と日本の技術研究所で18カ月かけて共同開発した。知能型新技術を取り入れており、例えばヘッドランプの下やドアミラーに装着した4つの小型カメラを通じて死角地帯の映像室内モニターで見ることができる。また前方車との感覚や社円離脱いかんをレーダーで感知して知らせる装置もつけた。見る角度により色調が変化する高級感あふれたスポーティータイプ車だ。

 起亜自動車は20種類の乗用車と商用車を展示。コンセプトカーは「KCV」と「KCVⅡ」。KCVはミニバンのカレンスをベースに作ったセダン型多目的車。KCVⅡはスポーツ型多目的車の知能性とクーペの走行性などを兼ね備えている。

 新会社発足が初のモーターショー参加となるGM大宇オート&テクノロジー(GM大宇)も2台のコンセプトカーを出品。スポーツタイプのクーペと多目的車スタイルの特性を結合した「OTO」は20、30代をターゲットにしており、高い走行性能と安定した構造が特徴。もう一台の「FLEX」は多目的型のコンセプトカーだ。展示車種は計17種。

 双竜自動車はコンセプトカーの代わりに高級SUV「レクスタン」とピックアップトラック「ムッソースポーツ」を特別仕様でつくったスペシャルモデルを展示。ルノーサムスンは、ルノーのワールドカーである「ルノー1号車」とレーシングカー「F1フォーミュラーカー」を展示している。

 海外の完成車メーカーとして唯一参加した日本のトヨタは、F1フォーミュラーカーのエンジンと電気モーターを結合した低燃費で走る環境に優しい「エスティマハイブリッド」を展示。ガソリン70リットルで高速道路1000㌔を走行できる。また、日本の電気自動車専門研究所のJSTは6人乗りの電気自動車「KAZ」を展示。「一度の充電で300キロを走行できる」がうたい文句だ。

 国内各メーカーは、今回のソウルモーターショーを契機に生産台数の拡大、生産設備の拡大など来年の経営目標も発表した。