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2002/05/31

<総合>初の韓日共催でキックオフ

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    ソウルW杯競技場で行われる民族色豊かな開会式イベント(写真はリハーサル)

 サッカーの頂点に立つのはどこか。世界の強豪32カ国が雌雄を決する第17回ワールドカップ韓日共催大会が31日、ソウルのワールドカップ競技場で開幕する。第一戦は、前回優勝国のフランスと旧植民地国セネガルの因縁の試合。開会式に先立って、伝統衣装を身につけた出演者が華やかなアトラクションを繰り広げ、韓国文化を全世界にアピールする。熱戦の火ぶたは今夜切られるが、6月末までの1カ月間、韓日両国のサッカーファンは世界最高レベルのプレーを身近に接することができ、酔いしれることだろう。

 今夜、金大中大統領は韓日共催大会の開会を高らかに宣言、第17回ワールドカップはスタートする。共催の日本の小泉純一郎首相もメッセージを読み上げる予定だ。皇族として戦後初めて公式訪問した高円宮殿下夫妻も貴賓席に着き、独立したばかりの東チモールのグスマン大統領をはじめ世界各国のVIP多数とともに観戦する。

 6万4000人を越す観衆で埋め尽くされたソウル上岩洞のワールドカップ競技場は熱気の渦に包み込まれることだろう。世界のサッカーファンがこの日をまっていた。

 今回のW杯は、前例のない韓日共催という方式のため、大会準備には様々な困難も予想されたが、準備万端本番を迎えることができた。オリンピックを成功裏に開催した実績のある両国であり、今回の大会運営にも自信を持っている。長丁場の各大陸予選には国連加盟189カ国を上回る198カ国(自動的に出場権が与えられた韓日両国と前回優勝国のフランスを含む)が参加した。国境、民族、言語の違いを超えた単一競技でサッカーほど国際社会に普及しているスポーツはないことを改めて実感させるものだ。

 この4年に一度の晴れ舞台に臨んだのは主催国の韓国、日本、前回優勝国のフランスをはじめとするアジア5カ国、欧州16カ国、南米5カ国、カリブ・中南米3カ国、アフリカ5カ国の計32カ国。出場選手は、各国23人の計736人。コーチングスタッフや役員、FIFA代表団、報道陣を加えると1万人を超す。フランス、ブラジル、イングランドなどの大取材陣が目につく。延べ350万人が競技場で直接観戦し、延べ400億人以上がテレビ観戦すると予想されており、いずれをとっても史上最大規模になる。

 過去4回優勝しているブラジルをはじめ、ドイツ、イタリア、アルゼンチン、ウルグアイ、イングランド、フランスなど歴代優勝国すべてが出場するのも珍しい。激戦の予選では優勝国といえども脱落することがあるからだ。初出場国も中国、スロバニア、エクアドル、セネガルの4カ国を数え、各大陸にからの出場なのが興味深い。

 さて、開催国の韓国は54年のスイス大会に初出場して以来、今回が6度目となる5回連続出場国だ。一方の日本は前回に続く2回連続出場。

 韓国の初戦は6月4日のポーランド戦。至上命令の決勝トーナメント進出のため、ぜひとも勝ちたい試合だ。今大会で引退すると宣言した黄善洪は「後輩のためにも絶対16強入りする」断言した。

 ヒディング・韓国代表監督をして、「目標に対する強い意欲と愛国心に満ちた国民は見ることができない」と言わしめた韓国代表チーム。至上命令のベスト16の難関を突破できるだろうか。この1カ月間は目が離せない。