米国を訪問中の盧武鉉大統領は15日午前7時(韓国時間)からホワイトハウスでブッシュ大統領と首脳会談を持ち、北朝鮮核開発問題をはじめ、50周年を迎えた韓米同盟関係の再構築、韓米間の経済通商協力策などに関して幅広く話し合い、北朝鮮の核兵器を容認しないことで一致した。また、韓半島および東北アジアの持続的な平和と反映のため包括的かつダイナミックな同盟関係の構築に共同で努力することに合意した。合意内容は前文と4項目からなる共同声明で発表した。
両首脳は北朝鮮核問題と関連、「国際的な協力に基づき、平和的な手段を通じて北朝鮮核兵器プログラムの完全かつ検証可能で後戻りのできない除去のために努力する」ことに合意し、「平和的解決の原則」を共同声明で再確認した。しかし、両首脳はまた、「韓半島での平和と安定に対する脅威が増大する場合は追加的措置の検討が行われ得ることに留意する」ことにも合意した。この追加的措置については、今後の情勢をにらむことになる。
盧武鉉大統領は特に、南北交流協力を北朝鮮の核問題の展開状況を見極めながら推進するという立場を表明し、両首脳はこの問題に対する韓米政府間の緊密な共助維持と韓・米・日3国の協議約束を再確認した。
両首脳はまた、北朝鮮の再処理施設および核兵器保有に関する言及について、「核兵器の誇示や移転の脅威に対し、深刻な憂慮をもって注目する」として、北朝鮮の動きを強くけん制した。
北朝鮮核問題では、北京での3者会談にも言及、「中国の役割を歓迎する」として「多者外交を通じた成功かつ包括的な解決において韓国と日本が欠かせない。また、ロシアとその他国家も建設的役割を果たし得る」ことで一致した。
しかし、ブッシュ大統領は、北朝鮮の核プログラムが国際社会が北住民支援のための包括的な措置を検討する上で障害となっている点を指摘しており、今後具体的解決策をめぐっては論議をよぶことになりそうだ。
盧武鉉大統領とブッシュ大統領は首脳会談後、共同記者会見をもち、ともに北朝鮮核問題の平和的解決に向けて努力することを強調した。
ブッシュ大統領は、「直接話し合えてうれしい。大統領はとても話しやすい人だった。はっきり意見を言う方だった。今後、重要な問題について、緊密に相談でくると確信できた。私たちは韓半島の非核化問題を論議し、私は大統領に、平和的解決を追求すると約束した」と語った。
盧武鉉大統領は、「短時間で極めて滑らかに合意に達した。ブッシュ大統領は私が何を懸念し、何に希望を抱いているのか、正確に知っていた。韓米の同盟関係は過去50年間、強固に発展してきた。これから50年以上さらに強固に発展していくことで一致した。ブッシュ大統領とは率直に対話し、人間的にも極めて親しくなれた。多くの政策的問題にも合意した」と述べた。