韓国の対中直接投資が急増しており、今年第1四半期(1-3月)実績では13億㌦を超え、史上初めて日本を上回り、国別では事実上最大の対中投資国に浮上した。今年は中国との国交正常化から12年になるが、中国との経済関係は急速に太くなっており、昨年には中国が韓国の最大に輸出市場になった。投資面でも急増、韓国企業の中国進出ブームが加速化していることが実証された。
中国商務省が15日発表した統計によると、韓国の第1四半期の対中直接投資(実行ベース)は13億7400万㌦に達し、香港(42億8800万㌦)、バージン諸島(17億5200万㌦)に次いで3番目に多かった。これまで韓国より多かった日本は11億3700万㌦にとどまり、米国は9億7800万㌦だった。
香港の対中投資は群を抜くが、香港は一国家二制度による実質的な中国経済経済圏である。また、第二位のバージン諸島は外国企業を税制上優遇し、外国企業がここを拠点に対中投資をしている。これらの点を考慮にいれると、国別では実質的に韓国が世界最大の対中投資国になる。
韓国はすでに昨年の対中直接投資実績で米国と台湾を抜き、前年の6位から4位に浮上していた。昨年の韓国の海外投資の実に3分の1が中国向けだった。対中投資額の84%は製造業であり、海外投資全体に占める製造業比率53%を大きく上回っている。これは、韓国企業は中国で実質的なビジネス展開をしていることを裏付けるものだ。実際、韓国国内では「産業空洞化が加速している」と懸念されるほど中国への工場進出が相次いでいる。
一方、今年第1四半期の全世界の対中直接投資実績は140億6600万㌦に達し、前年同期比7・5%増だった。これにより、この期間中に中国で新規設立された外国人投資企業は1万312社にのぼった。
累計投資額は5155億3600万㌦で、投資企業は47万5589社に増えた。