内需の低迷にもかかわらず、輸出の好調を追い風に12月決算上場法人の2004年度実績が過去最大を記録したことがわかった。証券先物取引所と韓国上場会社協議会によると、上場廃止、分割・合併、持ち株会社など45社を除く12月決算法人(531社)の昨年度の純益は49兆5239億ウオンに達し、前年(24兆6114億ウオン)に比べ倍以上の伸びとなった。
全体の売上高は608兆4104億ウオンで、前年比17・05%増え、営業利益も58兆894億ウオンと45・07%伸びた。平均負債比率は前年の103・91%から昨年は91・26%に下がり、財務構造も改善している。
業種別にみると、製造業521社の売上高は82兆6265億ウオン(前年同期比17・1%増)、営業利益54兆8365億ウオン(同30・79%増)、純益46兆9970億ウオン(同55・99%増)と、いずれも大幅に伸びた。これは、半導体、通信機器、LCD(液晶表示装置)、船舶など主要輸出品目が好調だったためとみられている。
金融(10社)は経常収益が42兆7133億ウオンで、前年比16・3%増え、業務純益(3兆2529億ウオン)と純益(2兆5269億ウオン)は前年のそれぞれ1兆8847億ウオンと5兆5167億ウオンの赤字から黒字に転換した。
一方、公企業を除く10大グループ企業の昨年の売上高は288兆3488億ウオンに達し、前年比19・21%増加。純益は26兆8171億ウオンで、56・02%増えた。この純益規模は12月決算法人全体の54・15%に達する。
グループ別の純益をみると、海運・航空の好況で韓進は前年比1108・77%増の1兆1900億ウオンを記録し、錦湖アシアナ(685・18%)、斗山(163・17%)なども大きく改善した。サムスンは売上高89兆1918億ウオン、純益12兆721億ウオンで、それぞれ前年比25・39%、77・58%増と順調に業績を伸ばしている。LGも売上高23・66%、純益99・10%増を記録した。
一方、コスダック(店頭市場)登録企業(768社)も順調で、売上高が前年比19・05%増の56兆4278億ウオン、営業利益が29・19%増の3兆980億ウオンを達成。特に純益は134・14%増の1兆6667億ウオンと大きく伸びた。