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2005/01/21

<総合>600大企業が67兆ウオン投資

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 韓国の大企業の今年の投資計画は昨年比17・2%増の67兆ウオンに達する見込みだ。全国経済人連合会が主要業種の600大企業(売上基準)を対象に「2004年の投資実績と2005年の投資計画」を調査した結果分かった。特に、この中で4大財閥の投資比重が40%を超えるなど大企業と中小企業間の両極化現象をみせている。投資増加率は昨年の18・7%よりはやや鈍化しているが、2年連続2ケタの伸びを示しており、2001年のマイナス10・1%以降、上昇基調にある。
 
 回答企業512社のうち、3分の2が昨年より投資を増やすと答えており、投資活性化策に期待感を寄せていることを窺わせた。投資を増やす理由としては、既存設備の老朽化にともなる代替需要の発生(27・0%)、新製品及び技術開発のための努力強化(26・8%)などが多かった。

 逆に投資計画を縮小した企業は、景気沈滞による投資需要減少(31・3%)、経済不確実性(20・1%)などを理由に挙げた。

 投資時期について、投資額の49・2%に当たる33兆ウオンを上半期(1ー6月)に、残り34兆ウオンを下半期(7ー12月)に投資すると答えている。政治・社会的不安を反映して下半期に投資が集中した昨年と比べ、ほぼ平均した投資動向になっている。

 今年の投資計画中、サムスン、LG、現代自動車、SKの4大グループの投資比重が40・1%に達し、昨年の39・7%を上回り、大企業偏重がさらに深化したことを窺わせた。

 従業員数にみると、1000人以上雇用企業の投資増加率は19%に達し、1000人未満の6・1%を大きく上回った。しかし、全体の65%が昨年より今年の投資計画を積極的に策定しており、昨年より投資を減らした企業は30・1%にとどまった。全体的に攻撃的な投資計画が目立ち、今年は投資の活性化が期待できそうだ。

 景気回復時期については、下半期(30%)、来年以降(21・8%)、予測不能(20%)と悲観的見方に傾いているにもかかわらず、大々的投資を選択した企業が多いのが特徴だ。

 業種別投資計画をみると、昨年まで不振だったサービス投資が15・6%増え、昨年のような消費不況から脱出できるとの期待を除かせた。石油化学、電機・電子、コンピューター、1次金属、電気、ガス・水道など投資比重の大きい大部分お業種で10%以上の堅調な投資増となっている。このように、今年はここ数年低迷した内需投資の回復が見られる。

 一方、昨年の設備投資は前年比4・1%増にとどまったが、外国人直接投資は1-9月84億2000万㌦を記録、前年同期比84・2%の高い伸びを示した。