自動車業界が絶好調だ。昨年は史上初の輸出500万台を突破。今年は国内販売も回復し、輸出・内需とも快走が確実視されている。特に現代自動車は今年販売目標を268万台に設定し意欲的だ。北米や中国での韓国車のシェアは年々拡大しており、東欧圏やインドなど海外進出はさらに活気を呈しそうだ。今年も韓国車の活躍に目が離せない。最近の話題を追った。
◆米市場で初の7位
現代自動車の主力乗用車「ソナタ」が米国で販売されている全車種の中で初めて販売トップテン入りした。ソナタは昨年11月に1万4214台売れ、米国で販売されている176車種のなかで7番目に最も多く売れた。1位は2万9707台のトヨタのカムリ。
現代自関係者は、「米市場でトップテン入りしたのは80年代後半に年20万台以上米国に輸出したエクセル以来のこと。ベルナやエラントラなどそれ以降に投入した人気輸出モデルも10位以内には入らなかった」と話した。
◆中国で日本勢抑える
現代自動車が昨年、中国市場で日本のトヨタ、ホンダなどを制して販売台数4位につけたに。同社によると、北京現代の昨年の販売実績は23万3668台を記録、上海GM(32万台)、上海フォルクスワーゲン(25万台)、一汽フォルクスワーゲン(24万台)に続き4位となった。2004年に4位だった広州ホンダ(23万台)は北京現代に押され5位に後退した。また、東風日産は15万7000台、天津豊田は14万7000台だった。
◆海外工場販売92万台
現代自動車は10日、汝矣島の証券取引所でもった今年の事業計画説明会で、今年の内需販売台数63万台、輸出113万台、海外工場販売92万2000台を達成、41兆4000億ウォンの売上を達成すると明らかにした。
内需は前年比10・6%増、輸出は0・5%増、海外工場販売は44・9%増。輸出目標はやや控えめだが、内需で盛り返し、海外工場販売はアラバマ工場での稼働本格化で急増を見込んでいる。
現代自は研究開発投資と設備投資にも力を入れ、総額3兆4000億ウォンを投資する。海外に新車を大挙投入する一方、海外ディーラー網も拡充するなど攻撃的な経営に打って出る。米ではディーラー網を700から770に、中国でも300から350に、インドでは190から220にそれぞれ増やす。
海外市場での販売目標は、米国53万2000台(シェア3・2%)、西欧35万4000台(シェア2・3%)、インド28万台(シェア20%)、中国30万台、トルコ6万7000台などとなっている。
◆1世帯2台時代へ
韓国自動車工業協会は、今年中に韓国の自動車保有台数が「1世帯1台」を突破、「1世帯2台時代」の始まりの年になるだろうと予測した。すでに昨年11月末現在で韓国の自動車保有台数は1535万7169台に達し、全世帯数推計の15539000世帯の98・8%に達している。登録台数は年間35万台以上増えているから年内「1世帯1台」突破は確実だ。
◆タイヤの進出も活気
韓国タイヤは、ハンガリーとタイヤ工場建設に合意、新年からブタペスト南方68㌔の地点に東欧初のタイヤ工場建設作業に入る。投資規模は5億ユーロ。16万坪(1坪は3・3平方㍍)の敷地に2010年まで年間1000万個生産できるラインを建設する。ここで生産されたタイヤはフォード、ルノー、フォルクスワーゲンなどの自動車メーカーと消費者に提供される。
韓国タイヤでは、「第一段階は2008年に完工、そのときには韓国タイヤの年間生産量は7000個になり、グッドイヤーやブリジストンなどに続き世界5位のタイヤメーカーになる」とみている。同社の現在の規模は年産5800万台で世界8位。